ジョロキアソース
近所にあるカレーのチェーン店では、すごく辛い後入れ方式のスパイスソース、ジョロキアソースが常備されている。僕は程々に辛い物好きな所があるのでこれをいつも頼むのだけど、あまりに辛すぎて一さじ入れるのが精一杯で、全部入れるようなことはまずありえない。
ところが今日、ついにジョロキアソースを全投入してしまった。どういう気持ちの変化があったのかはわからないが、仕事周りが微妙に停滞していて、何かカンフル剤が欲しかったのか、はたまた別のことを考えていてソースにまで気が回らなかったのか、ともかく何か変化が欲しかったのかもしれない。
いつも食べているキーマカレーは、美味しそうな焦茶色をしているのに対し、ジョロキア全部入りのキーマは完全な赤だ。しかも黒味を帯びていて、邪悪な雰囲気を出している。ドラクエなら間違い無くダメージ床だ。
なかなかに食べる側の意欲を削ぐ風体だが、とにかく食べてみることにする。辛い辛いと言っても、チェーン店で出ているカレーだ。まさか食えないことは無いだろう。今や10店舗を超えるチェーン展開をしている店だ。程々の冒険心を満たしてくれる程度に、このソースは作られているに違いない。様々な言い訳と共に、一さじすくってライスに投入し、口に運ぶ。
いくらチェーン店とはいえ、『要注意』とか物騒な言葉の書かれているものを、安易に全部がけするのは良くないと知った。半分も残してカレー屋を出るなんて病気の時以来だ。日々、様々な勉強をして人は成長していくけれど、僕は37才の今日、ジョロキアソースは本当に辛い、ということを知った。外の風が心地よかった。
僕の好きなデザイナーさんが『日記を書こう』というエントリーを上げていて、その内容がとても頷けるものだったので、ひとまずやってみようと、立ち上げました。テーマとしては、こういう日々の学びを中心に書いて行こうと思います。