kionachiの日記

中野でコミックやラノベの装丁やテキスト仕事や社長などをしている木緒なちの日記です。

一週間、日記を書いてみて

 ひとまずやってみようと区切りにしていた一週間が終わった。

 最初の日記で書いた通り、今回、日記を書こうと思い立ったのは、とある日記に触発されたのが理由だった。自分の思っていること、抱えていることを整理して書くという行為は、確かに自分の中でモヤモヤしていることが解消されるし、次にどうすればいいか、という点にもつながっていく。基本的には大正解だった。というわけで、今後も程々の更新ペースをもって書いていきたいとは思う。

 大枠としての感想は以上なのだけれど、細かい点でも日記を書いて公開してみて気づいたことがあった。以下に少しだけ書いておく。

 

・あまり構えすぎると次の日記が書きづらくなる

 これはまさに一昨日のエントリーのことを指しているのだけど、やたら気合いを入れて日記を書くと、今後もそのノリを継続しないといけないんじゃないか、と変な力が頭に入ってしまい、翌日のエントリーで何気ないことを書きにくくなってしまった。本当は、プロントで売ってるパスタが意外とクオリティ高い、という話を書いていたのだけど、あまりに落差が大きすぎたので頃合いをみての更新にとっておくことにした。あまりガンガンに感情を入れすぎると、公開した時の脱力感が半端ない、という話。

 

・整然と書くより感情にまかせた方が反応を得られやすい

 これについては単に僕の技術力不足が原因という向きももちろんあるのだけど、起承転結を意識し、推敲してカッチリ書くよりも、途中からエンジンをかけて気の赴くままに書いた方が、エントリーの迫力も出るし反応も得られやすかった。この5日間の日記で言うと、整然と書いたのが数字の話で、途中から完全に勢いになったのが一昨日の慣れの話だった。

 数字の話は、面白い面白くないはさておき、オチに至る流れが一定で、感情のブレも少ない。それに対して、慣れの話は途中の自分語りの部分が明らかに長い。しかも、当初挙げている話とオチがつながっていない。題名は就職の話にした方がいいんじゃないかとも思う……と、欠点が明らかに多いのだけれど、反応は明らかに後者の方が多かった。

 やはり人間、感情を揺さぶられないとアクションに結びつきにくい。ボタンを押す押さないの小さな動きだってそれは影響する。誰かがしゃべっている、その声が大きいか大きくないか、泣きながらしゃべってるか笑いながらしゃべってるか、ひとつひとつの要素に点数があって、その総合点が一定に達すると反応につながる。感情をもってエントリーを書くというのは、マイナスももちろんあれど、一定の点数をもたらすために有効な手段なのだろう。

 とはいえ、整然と書いた時のエントリーに比べ、自分の内面での影響については、先ほど上段で書いた通り、後者の方がネガティブな影響が出た。精神的治療としての日記という意味では、前者の方がずっと穏やかに効果が得られる。やっぱり人間、あんまし振れ幅大きすぎると疲れるよね、ということで。

 

・毎日書くには毎日書くための内容が必要

 これも結局は最初に書いたことの関連で、要するに、継続して書いていくには、毎日書くだけのカロリー計算をして、一定の動きをそこに求める必要があるか、もしくは毎日違うエネルギーを噴出できるような動きなりカロリーが必要になるんだな、ということだ。

 芸能人が毎日ブログをアップできるのは、日常に動きがあるからというのも大きいと思う。違う場所へ行き、違う人と会うというのはそれだけでニュースになるし、ネタも拾いやすい。しかし、定職を持ってある程度同じ人たちと近い仕事をしていると、変化につながりにくく、書く内容も一定化していく。また、仕事の話だと当然書けない話も増えてきて、漠然とした内容になる。それをいかに諸々に抵触せずに書けるかを考え出すとまた時間がかかり、自然と愚痴になってくるともう始末に負えない。

 となると、あとは自分の感情なり思考なりを示す目的での日記ということになるのだけど、これは言葉も選ぶことになるし、モヤモヤしたものをまとめて人に伝えるという工程を経る分だけ、時間もカロリーも消費する。必然と、書き終わり公開した後は疲れる。毎日は続かない。

 芸能人でもなんでもない人が日記を書いていくには、結局の所、気づいたら書く、ぐらいの感覚を習慣化できるのかどうか、みたいなところがキモのように思う。毎日毎日新しい学びがあるわけでもないし、だったらそれがあった時だけ書くようにすればいい。とはいえ、途切れ途切れになると書くことを忘れがちになる。ならば週に一度書くようにすればいいかというと、週一回更新をうたうブログが今どれだけきちんと更新できているかをみれば明らかだ(仕事でやってるとこは別)。

 基本、この日記については、今後は気づいた時にフラッと更新するぐらいのペースでやっていければいいなと思っている。そこにしっかりしたルールは設けないけど、何かを考えた時にまずここを開く、ぐらいの気持ちを持っておくようにはしたい。

 

 

 とまあ、一週間やってみての感想はこんなところだった。一ヶ月、一年と区切りのところでまた振り返ってみたい。次はおそらくコミケの告知などをすると思うので、何卒何卒。